部活動の立ち位置は。何のために時間を投資するか。

こんばんは、aokuookikuです。

今日は、「部活動の立ち位置」がどうあるべきか、というのをテーマの記事にしようと思います。部活動をやる意味や、やるかやらないか迷っている人、そして、何かの競技に打ち込んでいる人の役に立ちそうな内容です。では、いきましょう。

目次

部活動の現場

多くの大人が、学生生活の中で何らかの部活動に触れてきたと思います。それは運動部かもしれませんし、文化部かもしれません(ちなみに帰宅部というのはありません。それは無所属です。)。

その部活動は、日本全体、規模や活動が、現在収縮傾向にあります。

「いや。そんなことない。甲子園とか、選手権とかやってるじゃないか。」という声も聞こえてきそうですが、競技人口が多い野球やサッカーはまだ影響を受けにくいので、目には見えないだけで、確実に、特に中学校の部活動は収縮傾向です。

これには大きな理由が2つあって、

1つが、少子化によって部員数が確保できずに活動を休止または、廃部になる部活動の増加。

もう1つが、教員の働き方改革、生徒の体力減少、学力低下などの理由による、活動時間の制限(ほとんどの公立中学校は、土日のいずれかを休み+平日1日休みの体制を取っています)です。

さらには、部活動には教員はつかず、部活動指導員という外部指導者がその活動を行う体制もでてきましたので、少し前の部活動の様子とは大きく変わっているのではないかと思います。

そして、トドメを指すように、コロナ禍。様々な大会は制限・中止され、活動の場はどんどん少なくなっていっています。

部活動はもともと、運動能力の向上や集団行動における規律、上下関係などを身につけさせるために始められました。そこには国を強くする、という背景があるわけですが、今ではそんなことはありませんね。皆さんの中での部活動の位置付けはどうでしょうか。

好きなスポーツや芸術ができる、新しいことに挑戦できる、人間関係などを学ぶ場、色々と意見はあるでしょう。

私自身、部活動(ソフトテニス)を通して得たことは多く、そこで培った経験や技術が間違いなく指導者としての力に繋がっていますし、自制心や体力、大人になってもくだらない話をしながらお酒が飲める仲間もできました。

性格的には、過去よりも圧倒的に未来の話をしている方が楽しいんですが、たまにする小中高の時の昔話は、恥ずかしくも懐かしく、不思議な気持ちになります。

そんな部活動は、子どもたちにとって、今後どういう立ち位置にあるべきかを、節目節目に考えます。今は、地区大会を優勝して県大会に向けて練習しているところです。結果によっては中3生は引退。そういう節目に近づいています。

部活動の立ち位置

部活動の立ち位置を考えていく中で、子どもたちの周りの大人たちがどのような理解で子どもを送り出しているのか(保護者)、どのように指導しているのかが(教員or指導員)大事で、間違いなく共有しておかないといけないことは、部活動が子どもたちにとって「成長する場」であるということだと思います。技術的な成長、精神的な成長、「成長=できないことができるようになる」、学校教育の一環である限りここを疎かにすることは絶対にできません。

ただ、このことを理解していない大人がいることも事実で、大人間の理解が足りないことが些細ないざこざに繋がることもあります。

大切なのは、

部活動は、「成長の場」であり、子どもたちが「できないことができるようになる」には時間や体力、粘り強さや、やり切る力などの非認知能力、そして大人の理解が必要である。

ということです。

部活動を通しての成長

では、部活動を通して子どもたちが成長させるべきことは何でしょうか。

私は、大きく分けて次の3つを意識しています。

習慣を変える力

②やりきる力

③競技の特色による成長

習慣を変える力

自らの日々の積み重ねが、どのような結果に繋がるかを、子どもたちは考えられるようになるべきだと思います。

人の生活のほとんどが「習慣」で成り立っています。朝起きてどう行動するか、授業をどう受けるか、学校から帰りどう行動するか。

この習慣をより良いものにすることが、少し先の未来を変えるということなんですが、それに気づかせる機会に部活動はなると思います。(大人も意識した方がいいよね)

競技をしている方であれば、よくお分かりだと思いますが、スポーツは結果がはっきりとしています。結果を得たいのであれば、それに応じた日々の積み重ねが必要。足りなければ、日常のどこを修正すべきかをまず考えないといけない。

そうした過程を経て、自らの習慣を見直し、良いものへと改善するために思考、実践。これを繰り返し、目標を達成するための習慣を身につける(その習慣に変える)力をつけていきます。

やりきる力

3年間ないし6年間、自分がやろうと決めたことに向き合って「やり切れる」人がどのくらいいるでしょうか。

今の時代、ものや情報が溢れているため、子どもたちの興味を引くもの(誘惑)は山ほどにあります。さまざまなものに興味を持つことは確かに重要で、そこから本人の人生が変わっていくこともあるでしょう。ただ、移り気ばかりの人は何も成し遂げられない、と私は思います。

その物事の魅力や面白さを追求するためには、ある程度の時間と思考、簡単に投げ出さない「やりきる力」が必要になるからです。

少なくとも多くの人は「やってみたい」で部活動を選んだはず。

自ら選択したものを限られた時間、その面白さと魅力を追求してみたらどうでしょうか。追求し、やり切ったからこそ見えるものもあるでしょう。

人生の中で必死にやり切った経験が、未来のみなさんをもっと面白いものに出逢わせてくれると思います。これを知らずに大人になるな!

③競技の特色による成長

最後は、選んだ部活動による成長させてくれるものの違いです。それぞれの競技性によって得られるものは違うと思います。

私はソフトテニスを選択したので、これについて以下に2つほど述べたいと思います。

【1つ目】ソフトテニスはダブルスをメインにしているスポーツです。2人というのは、団体競技の最小単位だと思います。

2人で意思の疎通、協力できる関係を作ることができなければ、3人以上でできるわけがない。

別に仲良くしましょう、と言っているわけではありません。仲良くしなくてもいいです。ただ、「その試合に勝つ」という共通の目的のために、2人で協力できるかを問われているんです。

今の社会、田舎で完全自給自足でもしなければ、みなさんは必ず誰かと協力して「生活」することになると思います。もしくは生活していると思います。その生活をより良いものにするため協力できているでしょうか。

【2つ目】ソフトテニスは、大変環境の影響を受けやすいスポーツです。風が吹けば思い通りにボールを飛ばすことも難しく、太陽がボールと重なればマッチポイントで空振りし逆転されることもあります。戦うときに意識しなければならないことは「対戦相手」だけではないんです。

そうした「周りの環境や状況」も正確に把握しながら「相手」と戦わなければなりません。さらには「自分」とも。

だからこそ、日常の中から、いろんなことに「気づき」周りを見れる力を成長させておく必要があります。コートの近くをお客さんや先生が通られたら気づき挨拶をする。練習が滞りなく進むために、拾うボールの位置や次の行動を素早く認識・判断して行動する。

ソフトテニスという競技、その練習の中で培われるものが、試合だけでなく、日常の中にも大きく生かされていると、現在進行形で実感しています。

他の競技には、その競技特有の必要な力があると思います。その競技を通して、何を得られるのか考える(大人はそれを提供できる)のも大切な選択材料かもしれません。

終わりに

せっかくの青春時代、子どもたちが時間を投資している部活動で、これまでにない経験、「できないことができるようになる」実感。これを与えられる環境を、大人がまず理解し作っていきましょう。

長くなりました。

では、お疲れ様でしたー。

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